はい、ひたすら読みましょう。
アイ・マイ・ミー・マイン(I my me mine)
ユー・ユア・ユー・ユアーズ(you your you yours)
ヒー・ヒズ・ヒム・ヒズ(he his him his)
シー・ハー・ハー・ハーズ(she her her hers)
ウィー・アワ・アス・アワーズ(we our us ours)
ゼイ・ゼア・ゼム・ゼアーズ(they their them theirs)
ここでは3番目にある目的格は必要ないが、リズムで定着させるためそっくり教えてしまう(リズムでいくので、後から入れ込むことは大変となるから)。
これら全てを6秒以内でかまずに言えるよう何度もひたすら読ませる。
カタカナをそのまま読ませるのではなく、しっかりとした発音の手本も必要。
「they」の段はまだ中1には難しい発音のため、言わせるときは「ゼイ」と「th」の部分をごま かすのは仕方がないかも…しかし、教える側も「ゼイ」と 言ってしまっては本末転倒になるので注意。しっかり舌を上の歯ではじきましょう!
毎回毎回読ませる(1日で覚える生徒もいるが、必ず忘れるので最低でも1ヶ月は続ける)。しっかりコンマ何秒までの記録をメモっておくと、おのずとやる気も出てきます。
最初はみんな英語の上にカタカナをふっているが、次に英語のみで読ませ、最後には何も見ないで言えるようにする。「掛け算九九」のようなものです。早い生徒は5秒を切ってくるので驚きだ(←自分より早い!!)。
1ヶ月くらい続けると、これらを「表」として頭に焼き付けることができます。すると、「所有格」や「目的格」などのややこしい言葉を覚えることなく、「○番目」で通じ合うことができます。例えば「前置詞の後は目的格」と覚えるより「前置詞の後は3番目」と、イメージで入れたほうが話が早くなるばかりか、整理して覚えられます。「目的語」がわからない中1に、「目的格」という言葉を使うのは無謀です。
your を習うと、you’re と混乱する生徒が出るのも毎度のこと。
当然ですが、your は(あなたの)、you’reは you are(あなたは~)の短縮形。発音が同じなので、ここはしっかり確認して区別させることが大切。
また、早く覚えた生徒はバカバカしくてどんどん先をやりたがる。先の力をつける必要はない。力を維持してくれ。維持するためには覚えていても何度もやる。 やんなきゃ必ず忘れるから。
【2通りのwhose】
「whose」は、「誰の」「誰のもの」と2通りの使い方があります。
例:「これは誰の本?」「この本は誰のもの?」
ちゃんと区別できればよいが、日本語では「もの」は言ってくれないことが多く、「この本は誰の?」で止められると、中学生にはなかなか区別が難しいようです。
1:Whose book / is this?
誰の本 / これは
2:Whose / is this book?
誰のもの / この本は
しかし!whoseの部分より、主語に注目してください。「これは」と「この本は」とハッキリ違うことがわかりますね?元の文はこうでした。
1→This / is (~の) book.
これは / (whose)本
2→This book / is(~のもの).
この本は / (whose)
上の( )の部分がwhoseになって疑問文になっていることを確認してください。いいですか、英語の心臓部、主語と動詞をしっかり決めていれば、迷うことはありません!!
【豆知識】
「theyの盲点」
「they」というと、反射的に「彼ら」と訳してしまいませんか?大体それで問題はないのですが、果たして「they」は何の複数形で しょう?
●they ← he、she、it の複数形
従って、「彼ら」「彼女ら」「それら」と3つの意味があることを確認しましょう。特に「それら」は忘れがちで、以下のような問題が出た 場合、( )内に「they」を入れることができない生徒が多くなります。
I like these books. ( )are very interesting.
私は 好む これらの本を。 それらは とても 面白い。
「they」には3つの意味があることも忘れないでください。