その13【過去形(be動詞)編】(中2:4月頃)




この辺でだいたい中2になります。

またまたこの辺から、いよいよリスニング(ヒアリング)の訓練にも力を入れていきます。理屈で攻めるより、耳から入る情報は強いです。

例えば「レッツゴー」と言われて、いちいち「Let’s は Let us の短縮形で、Let はさせるという意味で us は私達だから…」なんて解釈する人はどこにもいないでしょう。レッツゴーはレッツゴー、日本語にしなくとも理解できます。少しでも多くの頻出文をその段階に持ち上げていくのが理想です。

リスニングを続けると、しっかり “前から”意味が取れ、日本語にせずとも理解できる文が多くなります(頭で考えなくても意味が取れるのは最高ですね)。

途中でテープは止まらないので、後ろから訳す暇はないんです。リスニングで頭がこんがらがるのは、後ろから訳そうとしてる間に次の文を話されてパニックになるからです。

同じテープを何度も何度も聞かせて、後でテープと同じ発音でゆっくり話してあげます。大事な言い回しは何度も何度も。また常に正しい発音を耳にすれば耳が鍛えられ、誰も日本語英語は言わなくなります。ここで大人が恥ずかしがると、子どもも当然真似します。授業での日本語英語はご法度ですので注意が必要 です。

例えば「ウジューライッ(Would you like~)」や「アィドゥライ(I’d like~)」なんて表現は良く出てきますので、嫌でも覚えます。

これは後々、長文問題速読で絶大な力を発揮します。

英語を後ろから訳すのとはスピードに天地の差が開きます。 また、後ろからだと訳せない文もこのあたりから多くなりますからね。

この時期から受験まで、どっぷり2年間耳を鍛えると、生徒は最後にこう言います。

『リスニングで落とすなんてバカだよな』

そうなんです。リスニングで出る問題は、ほとんどがたかが知れているんです。問題は簡単なのに、聴けないために落とすのです。これだけはテキストに向かって勉強量を積んでもできるようにはなりません。ただ単に「どれだけ聴いたか」の量が勝敗を分けます。

なぜ今回はこんな前置きがあったかというと、今回は説明が少ないのです。それでは、そろそろbe動詞の過去形に入ってみます。

●am , is → was
●are → were

終了です。

なぜこっちを先にやらないのだろう? というくらい、一般動詞の過去形を乗り越えた人には笑っちゃうほど簡単な単元。

不規則動詞10個を毎日コツコツ覚えている者にとってはバカバカしく思えるかもしれないですね。

「え?疑問文・否定文?これらはbe動詞だよ、説明いる?」

【豆知識】

「はい、そうではありません」

このような、日本語には奇妙な表現が存在します。「はい」で首を縦に振っておいて、「ありません」で横に振る。考えてみたらややこしいですよね。

「この件はそうじゃないのか?」
「はい、そうではありません」

日本語では普通な会話ですが、英語にはこんなややこしい受け答えは存在しません。首は、縦に振るか横に振るかのどっちかしかないのです。この場合、英語ならこうなります。

「No、そうではありません」

「Yes」ではなく「No」を使うのです。その後に続く「そうではありません」は否定の文です。否定の文にはどんな場合でも「No」を使います。日本人にはややこしく見えますが、統一がとれていてかえってわかりやすいですよ。

例:Didn’t you do your homework yesterday?(否定の疑問文)
あなたは やってないのですか 宿題を 昨日

→Yes, I did.(いいえ、やりました)
→No, I didn’t.(はい、やっていません)

Yes、noは後ろに続く文に影響されるので、否定疑問文の受け答えは日本語に訳すと逆になる現象が起きます。

最初はちょっとややこしいですが、それは日本語で考えるからです。

「逆になる」という覚え方が余計ややこしくしています。なので、常に「後ろの文にYes・Noを合わせる」としとけば迷うことはないですよ!

(C) 2005-2020まなぶろぐ中学英語
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