注意:この項を読む前に、 必ず「その28【これぞ現在完了!編】」をお読みください。
【結果用法】((過去に~した結果)~してしまった)
あらららら…相当ややこしい日本語ですね?
主役の完了用法とどうちがうのか。テキストによっては完了用法に入れてしまっているのもあったりします(そんな 強引な!)。しかしこれは2パターンを覚えればクリアできます。こ の2つの例文で、結果用法の意味を考えていきましょう。
例1:He has gone to America.
彼は 行ってしまった アメリカに
(彼はアメリカに行ってしまった・行ってしまっている)→今いなんだよね~
【ポイント】
経験用法のときにちょっと触れた“have gone to”です。もちろんヒント語句など何もなく、完了用法に取られがちですが(意味合いも似ている)、これは代表的な結果用法です。裏 の意味としては「今いないんだよ!」という意味が隠されています。
例2:I have lost my dictionary.
私は なくした 辞書を
(私は辞書をなくした・なくしてしまっている)→今持ってないんだよね~
【ポイント】
普通の過去の文(I lost my dictionary.)とどうちがうのか?日本語にすると「私は辞書をなくした」と、全く同じなのです。しかし!have lostの裏の意味は「今持っていないんだよ!」という意味が隠されてい ます。
例1と例2、どちらも裏の意味を持っています。
「~してしまった」と考えると混乱しますので「~してしまっている」 と考えた方がすっきりするかもしれません。
この「have gone to」と「have lost」はヒント語句がなくとも用法的には結果用法に当てはまります。まさしく「裏の意味」を持っていて、完了用法とは一味違うので結果用法と分類されています。
●have gone to(行ってしまっている)
●have lost(なくしてしまっている)
この2つだけは「結果用法」として意識的に区別しておきましょう。