「下線部を問う疑問文にかえよ / 下線部をたずねる疑問文をつくれ」
このような問題は全てこれにあたります。
今までやった疑問文に、「何?」等の疑問詞が入ってくる。この単元は並べ替えのパズル的要素が強いので、動きで定着させます。
例1:下線部を問う疑問文を作れ。
This is my notebook.
→ What is this?
●聞きたいものをwhatに変えて前に出す。
my notebookがわかれなければ「何?」と聞くので。英語は必ず一番聞きたいことが一番前に出る。ゆえに下線部(what)は前に出ていくのだ。
●残った文(this is)は疑問文の形にに変えてくっつける。
要はこの2点だけ。
ちなみに、「複数形のところで出てきたHow many」も同じ。
例2:下線部を問う疑問文を作れ。
I have three comic books.
→ How many comic books do you have?
“~のマンガ本”という部分がセットなので、comic booksも一緒に前に出すことも注意。haveは一般動詞なので、当然doが助ける。
もちろん疑問文がしっかり書けないとできないが、以前に述べたとおりの疑問文・否定文の作り方が定着していれば誰でも作れる。県によってはwhatだけでなく、同時にwho,whose,where,how等も一緒に習うが、これらも全く同じである。
例3:下線部を問う疑問文を作れ。
He is my teacher. → Who is he?(誰?彼は。)
He is my teacher. → Whose teacher is he?(誰の先生?彼は)
(“~の先生”という部分がセットなので、teacherも一緒に前に出す)
He is from Canada. → Where is he from?(どこ? 彼は ~から(出身))
これが理解できると、How are you? などのお約束会話もしっかり理屈付けができる(これはYou are fine. のfine が「どう?」に変わって前に出ているだけ)。「あなたはどうよ?」と聞いているのです(普通は体調等を指すので、元気ならI’m fine.で答える)。
ちなみに、英語訳の( )内の日本語(“誰?彼は”など)が変だが、必ずこれで定着させる。「彼は誰ですか?」などと、綺麗な日本語にしてしまうと(テストの場合等はもちろんこれにするが)“英語と日本語は全く違う”という概念が伝わりにくい。
すなわち、いつまで経っても日本語思考から抜け出せなく、英語を後ろから訳そうとしてしまう。
英語を考えるときは、早いうちから常に日本語の並びを英語っぽくさせることは大きな訓練になります。もう一つは、英文は常に前から意味を取らせる訓練をさせる。後ろから訳せばそれなりに日本語っぽくなるが、複雑になると訳せなくなる。
絶対に前からだ!
【豆知識】
「play the ~ で演奏する?」
よく、「play the~」=「~を演奏する」という、大きな間違いを覚えてしまっている生徒がいます。ちょっと待ってください。楽器は「もの」ですよ?「piano」や 「guitar」等、「もの」の前には冠詞(the)がつくのは当たり前なのです。
ここは、「play soccer」など、逆にスポーツには付かないと覚えた方が、より一層冠詞に対して理解が深まります。「play the」なんていう熟語はありませんよ!
また、「play」という単語は、もはや日本人には馴染みのある単語です。「ピアノをplayする」と言われれば、今の中1なら十分に「演奏」のイメージはわきます。いちいち「演奏する」と言葉を確定させるから混乱するのです。「play」の意味は「play」です。せっかく馴染みのある英語なのですから、日本語にしてはいけません。テストのときだけ日本語にしておけばいいのです。
苦手な生徒の最大の理由は、 英語を『教えられた日本語』に訳すからです。(「なんだっけな~」と考えるのがダメなんです。「なんだろう?」と推理するのはOK)。
訳さずに、表情やジェスチャーでイメージがわくように仕向けると、勝手に日本語にしてくれます。イメージがわきやすい単語の意味は、直接教えず推理させる作業が効果的で す。
例えば「ピアノ」の正式名称は「ピアノフォルテ」といい、これを日本語にするなら「96鍵盤式強弱表現調節可能楽器」みたいになるのでしょうか?でも誰もそんなことは言いません(テストで書いたら×になるでしょう。僕は○にしたいですが。これぞ日本語訳だ!)。
英語で理解できるものは、なるべく英語でイメージ し、英語のまま使うように心掛けましょう。これは上達の近道です。長嶋茂雄になれということです。
「どう思う?」
× How do you think? ←英語はこうは言いません。
この問題は、点数を落とさせる問題としてよく出ます。特に上位生は注意が必要です。英語の得意なあなた!「どう」といったら反射的に「How」が頭の中に浮かんだでしょ?その通り、「どう」は「How」で正解です。ではなぜこれは×になるのでしょう?
「どう思う?」なんて表現は、英語にはない。
これは日本語独特の表現なのですね。こういうとき、英語ではこう聞きます。
「何を考える?」
これが英語表現です。従って、英語にするとこうなります。
○ What do you think?
このように、「How」ではなく「What」を使いますので注意しましょう。