その41【関係代名詞・頻出問題編】(中3:9月 ~10月頃)




注意:ここを読む前に、 必ず「その37【これぞ関係代名詞!編】」をお読みください。

関係代名詞の良く出る問題パターンと、攻略法をあげてみます。

【よくでる問題攻略1】

問題:AとBの2つの文を関係代名詞を使って1つにせよ。

例1
A:I also have a dog.
B:It is called White.

【作業1】:先行詞を決めろ!
【作業2】:先行詞にあたる単語を別の文から探せ!
【作業3】:関係代名詞に変えて『先行詞の真後ろに』ひっかけろ!

→I also have a dog……(the○○が見あたらないのでa dogを先行詞に)

答え→I also have a dog which is called White.

これは主格の関係代名詞で、さらに後ろが「受動態」なので、以下のように省略してもOKです。

答え2→I also have a dog called White. (which is を省略)
私 もまた 持っています 犬 呼ばれる ホワイト
(私もホワイトと呼ばれる犬を飼っています)

この例題は、文の最後にひっかけるパターンですが、直接主語にひっかける「パターン2」に注意してください。

【よくでる問題攻略2】

問題:( )の中に適切な関係代名詞を入れろ。

【作業1】:先行詞を見ろ!
【作業2】:真後ろを見ろ!
【作業3】: (私立高校のみ)ひらがなの「の」を入れてみろ!

もっとも大事なのは作業2。主格なのか目的格なのかはここで見分けます。各特徴を思い出してください。主格なら真後ろは動詞、目的格なら真後ろは主語+動詞が生きていたはずです。私立高入試であれば、 最初に作業3が必要になります。

例1:I have a book( )tells us about cats.

まず先行詞を見ます。「a book」なのでモノですね? 次に真後ろを見ます。「tells」と動詞がきているので、主格なのがわかります。従って、主格の関係代名詞で人以外の「whichまたは that」が解答になります。

例2:It’s the picture( )my brother took in London.

まず先行詞を見ます。これも人ではないですね? 次に真後ろを見ます。「my brother」と主語がきているので、目的格なのがわかります。従って、目的格の関係代名詞で人以外の「whichまたはthat」が解答になります。(幸い“人以外”では、主格と目的格の解答は同じ)

例3:That is the movie( )story is very sad.

これは私立高校に出される問題です。 私立高校では、先に【作業3】から攻めます。まずはひらがなの「の」を入れてみます。「the movie(の) story」=「その映画の物語」と、成り立ちますね!従って、これは所有格なのがわかります。解答は「whose」のみです。ちなみに、例1と例2にも試しに「の」を入れてみてください。成り立ちませんから。

それではこんなのはどうでしょう?

例4:The boy and the dog( )are playing together there are pretty.

まず先行詞を見ると「人と犬」になっています。人なのか物なのか迷いますね?これは特別用法で、thatしか使えません。 間違って「who」や「which」を入れないよう注意してください。

【thatしか使えない特別用法】

●先行詞に人と物が共存したとき。
●先行詞に最上級「the~est」が使われているとき。
●先行詞に序数(first,second等)やall,only,same,veryなどの余計な語句が付いている場合。
●疑問詞(who,which)で始まるとき(重複を避けるため)。

あまり出ませんが、ここぞの「引っ掛け問題」を作るときに混ぜる「悪問題」です。注意しましょう。

【各用法、文の特徴のまとめ】

主格→ I have an uncle who lives in Canada.

元々、主語だったものが関係代名詞に変わっているので、関係代名詞(who)直後に必ず動詞があります。

目的格→The book which I read in the library was interesting.

元々、目的語だったものが関係代名詞に変わって前に出てきているので、関係代名詞(which)直後に必ず主語+動詞が生きてます。

所有格→The house whose door is red is my friend’s.

元々、所有格の単語だったものが関係代名詞に変わっているので、必ず「の」が直後の単語に繋がります(The house 「の」 door=その家「の」ドア)。こちらも目的格同様に、一見、主語+動詞が生きていて、見分けるのが大変そうに見えますが、こちらの主語は常に不完全なんです。「~の」がついて初めて成り立っていた主語ですから、「door」という裸名詞は本来主語にはなりませんよね?(aやtheの冠詞がついてないとおかしいでしょ?)

【よくでる問題攻略3】

主格←→目的格の書き換え

これは、関係代名詞内で、能動態と受動態の書き換えをするようなものです。

例:次のA・Bの文が同じ意味になるように( )に適切な語を入れよ。
A:This picture which my sister took is pretty.
B:This picture ( )( )( )( ) my sister is pretty.

または、関係代名詞省略前提で、このA・Bは以下のようにも書けます。

A:This picture my sister took is pretty.
B:This picture ( )( )my sister is pretty.

以上でも全く同じです。

Aの訳→この写真 私の妹が 撮った  は かわいい
Bの訳→この写真 撮られた 私の妹に  は かわいい

従って、Bの答えはそれぞれこのようになります。

B:This picture (which)(was) (taken)(by)my sister is pretty.
B:This picture (taken)(by) my sister is pretty.

A・Bの文を見比べると、「妹が撮った」、「妹に撮られた」の能動態と受動態の書き換えになっていますね?受動態の書き換えを思い出してください。「主語」が入れ替わりましたよね?

従って、関係代名詞内でもこれと同様の書き換えができ、結果、「主語と目的語が入れ替わる=主格と目的格で表せる」という書き換えが可能になります。

受動態と能動態の書き換えがしっかりこなせれば、このパターンは容易です。

(C) 2005-2020まなぶろぐ中学英語
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