注意:ここを読む前に、 必ず「その37【これぞ関係代名詞!編】」をお読みください。
【目的格の関係代名詞「whom, which, that」】
【whom, which, thatの使い分け】
●先行詞が人の場合は「whomまたはthat」
●先行詞が人以外の場合は「whichまたはthat」
今度はwhoではなくwhomになっています。よく「whom」ってどういう意味ですか?と聞かれますが、関係代名詞は訳しませんので、 意味はありません。また、教科書改訂後より「whom」が消えた県もあります。実際の会話でもwhomはほとんど使われません。
例1:次のA・B、2つの文を関係代名詞を用いて1つにせよ。
A:This is the book.
B:My mother bought it yesterday.
【作業1】
「the○○」を怪しめ!(先行詞を決めろ!)
「the book」が怪しいですね。「the book」は一番後ろにある単語ですから…
→This is the book……
と、Aの文を全て書いてしまいましょう。
【作業2】
「The○○」に当たる単語を次の文から探せ!
「the book」はBの文の中ではどれにあたるでしょう?…「it」ですね!
→This is the book which my mother bought yesterday.
さぁ、何がどうなったかわかりますか?「it」が「which」に変わって前に出てきました。そしてAの 文に繋がっています。(「it」 が消えているのを確認してください) 日本語訳はこうなります。
→This is the book which my mother bought yesterday.
これは 本(後ろひっかけ)私の母 買った 昨日
(これは昨日母が買った本です)
例2:次のA・B、2つの文を関係代名詞を用いて1つにせよ。
A:The book is mine.
B:My mother bought it yesterday.
今度はどうでしょう? 「the○○」がAの文の先頭にありますね!これは正解率の低い「パターン2」のバージョンです。
→The book……をまず出して
→The book which my mother bought yesterday is mine.
Bの文を先行詞に直接くっつけます。(同じようにitがwhichに変わってますよ!) これは文が中に入ってくる、主語の長い「パターン2」です。 日本語訳はこうなります。
→The book which my mother bought yesterday is mine.
この本(後ろひっかけ)私の母 買った 昨日 は 私のもの
(昨日母が買ったこの本は私のものです。)
だんだんと英語特有の「後ろひっかけ」に慣れてきましたか? 今度は主語ではなく、目的語が関係代名詞に変わっているので「目的格の関係代名詞と呼びます」。特徴は、目的語が前に出ているので、関係代名詞の後に『主語と動詞が生きています』。主格のときの特徴を思い出して、比較してください。
それでは、ここでとんでもないことを一つ覚えてもらいます。心して聞いてください。
●目的格の関係代名詞は常に省略できる!(なくてもいい!)
だいたいこれを言うと「うそーーーん!」という声が返ってきます。
主格の時は「ある条件」を満たしたときに「be動詞と一緒に省略」しましたが、今度は条件も何もなく、あってもなくてもいいのです。むしろ書かれないことが多かったりします。
「なくてもいいの?そ れじゃどこから説明なのかわからないよ!」。う~ん、果たしてそうでしょうか? 例1と例2を省略した形で訳してみましょう。
→This is the book my mother bought yesterday.
これは 本……私の母 買った 昨日
→The book my mother bought yesterday is mine.
その本……私の母 買った 昨日 は 私のもの
どうですか?前から訳していった際、「the book my mother」の部分がありえなくないですか?(その本私の母…)まさ しく「ミスプリント?」と思いませんか?これが「後ろひっかけ」のタイミングです。結構いけそうでしょ?
前から英語を訳す癖が付いている生徒は、絶対に訳せます!