注意:ここを読む前に、 必ず「その37【これぞ関係代名詞!編】」をお読みください。
【所有格の関係代名詞「whose」】
※教科書改訂後よりカットになった県があります。しかし私立高校必須であり、時期的にもパスはできませんので一気に教えてしまいましょう。
今度は「whose」しかありません。何でもかんでも「that」を使って楽をしていたあなた!ここでひっかかりますぞ!
例1:次のA・B、2つの文を関係代名詞を用いて1つにせよ。
A:I know the girl.
B:Her mother is an American.
【作業1】
「the○○」を怪しめ!(先行詞を決めろ!)
「the girl」が怪しいですね。「the girl」は一番後ろにある単語ですから…
→I know the girl……
と、ここまで書いてしまいましょう。
【作業2】
「the○○」に当たる単語 を次の文から探せ!
「the girl」はBの文の中ではどれにあたるでしょう?…「Her」ですね!
→I know the girl whose mother is an American.
さぁ、何がどうなったかわかりますか?「Her」が「whose」に変わってAの文に繋がっています。 なぜ所有格「whose」に変わったかというと、この「her」は「彼女の」という所有格(2番目)の単語だからです。日本語訳はこうなります。
→I know the girl whose mother is an American.
私は 知っている 女の子(後ろひっかけ)の 母 親 アメリカ人
(私は母親がアメリカ人の女の子を知っています)
この『の』がポイントです。 元々Bの文にあった「her mother(彼女の母親)」の「her」の部分が関係代名詞に変わっています。「~の」という単語は所有格といいますので、これを「所有格の関係代名詞」と呼ぶのですが、この「~の」という単語はそれだけでは使えない単語なのはわかりますか?(必ず後ろに名詞がつく)
・私の本
・彼の鉛筆
・あなたの消しゴム
など、必ず後ろに何かつきますよね? この文は元々「彼女の母親」だったのです。「彼女の(her)」は「女の子 (the girl)」と同じということで関係代名詞に変化しました。ということは「the girl の 母親」と言ってしまってもいいわけです。従って訳す場合に『の』はそのまま生かすのです。
訳す際には、イメージとして「whose」を「の」を訳してしまって構いません。
【所有格は何がややこしい?】
ズバリ日本語訳です。これは、英語と日本語の表現がまるで違います。従って、日本語思考で考えた場合、この単元は非常に飲み込みにくくなります。
「あの青い目の少女は私の友達です」と言いたい場合…
英語表現例1→あの少女(の 目は青い)は 私の友達
=That girl (whose eyes are blue) is my friend.
説明部分が「~の目(whose eyes)」と続いています。このような表現は、以下の2つにも書き換えが可能です。
英語表現例2→あの少女(青い目を持った)は 私の友達
=That girl (who has blue eyes) is my friend.(主格の関係代名詞)
英語表現例3→あの少女(青い目と一緒の)は 私の友達
=That girl (with blue eyes) is my friend.(関係代名詞無し!)
同じ意味でもいろんな解釈があります。
特に、この3つの文の書き換えは、私立高校大好きです。
他にも「茶色い髪の毛の少女は~」なんてパターンもこれに当てはまります。