注意:この項を読む前に、 必ず「その28【これぞ現在完了!編】」をお読みください。
【完了用法】(~した・~したところ)
ここでやっと主 役の登場です。「~した」と言っても過去のことではないことはもう判ってますね?ひとまず頭の体操を…
1・Spring came.
2・Spring has come.
上の1と2の例文を見比べてみましょう。日本語ではどちらも「春が来た。」と訳します。しかし、意味合いが違うのです。1の文は過去なので、「いつ来たの?」と聞き返したくなってしまいます。ですが、2の文は現在完了なので「今来た!」という常に「今」も含まれています。
もう一つは、2の文には何も“ヒント語句”は含まれていませんね?このときの現在完了は「主役扱い」をしてあげてください。つまりこれぞ完了用法で「~した(~したところです)」 と訳します。
例1:I have (just) finished my homework.→justが入るときアリ
私は (ちょうど) 終えた 宿題を
(私は丁度宿題を終えたところです)
例2:I have finished my homework (now).→now が入るときアリ
私は 終えた 宿題を (今)
(私は今宿題を終えたところです)
しかし、「just now(ちょうど今)」という語句は現在完了では使えません。なぜなら、whenやagoと同様、時制のある1点を強調して指してしまう語句だからです。 現在完了とは、1点ではなく、「(今までやってきて~)今終わった!」のような、幅広い時間をまとめて伝える用法なので、このように単語制限がかかってきます。
例3:I have (already) finished homework.→alreadyが入るときアリ
私は (すでに) 終えた 宿題を
(私はすでに宿題を終えました)
例4:Have you finished your homework (yet)? →yetが入るときアリ
あなたは 終えましたか 宿題を (もう)
(あなたはもう宿題を終えましたか)
例5:I have not finished my homework (yet). →yetが入るときアリ
私は 終えていない 宿題を (まだ)
(私はまだ宿題を終えていません)
【ポイント】
1:already(すでに・もう)は疑問文・否定文に は使えません!
(ちなみにアクセントは真ん中、“オルレディ”です)
2:yetは疑問文なら「もう」、否定文なら「まだ」と訳すと日本語っぽくなります。
「もう」がalreadyとかぶりますが、yetはちょっと否定的な嫌な意味を持つ単語で、「まだぁ~?」というニュアンスを持ちます。なので疑問文・否 定文に使われます。
この疑問文の答え方は、そのまま「Yes, I have. / No, I have not.」で構いませんが、「No」のときだけ「No, not yet.(まだだよ~)」という特殊表現もあります。
例文であげたように、完了用法にもjustなど一応“ヒント語句”は存在します。
もちろんヒント語句が何もない場合はしっかり「主役(完了用法)」で意味をとってあげましょう。
【まとめ】
ヒント語句が何もないとき、またはjust、now、already、yetを発見したら現在完了は完了用法で訳しましょう。
★この完了用法が、本当の「現在完了」です!