その30【現在完了2編】(中3:4月頃)




注意:この項を読む前に、 必ず「その28【これぞ現在完了!編】」をお読みください。

【経験用法】(~したことがある)

今回は脇役2番手の経験用法です。今回も主役は登場しません。 まず例文を2つあげてみます。

例1:She has been to Hokkaido twice.
彼女は 行ったことがある 北海道に 2回
(彼女は北海道に2回行ったことがある)

例2:I have visited Kyoto many times.
私は 訪れたことがある 京都に 何回も
(私は何回も京都に訪れたことがあります)

※「time」は「時間」よりも「回数」で使うことが多いです。「回数」で使うときには複数形があり、「time」にも「s」がついて「times」とな ります。

【ポイント1→“have been to”】

経験用法で、最もよく出る重要ポイントです。

「have been to」は「行ったことがある」で完全暗記してください。

「なぜgoではないの?」という質問は必ずきます。「go」というのは確か に「行く」という意味ですが、では今この人はどこにいますか?ここに戻ってきてるのですよね?ここで「go」を使うと、「いっちゃった~」という「今ここにいないこと」 を表してしまいます(これは結果用法で詳しくやります)。

よく映画などで、 誰かが死んでしまったときにこういいます…

「He has gone…」(彼は行ってしまった(死んでしまった))。

●「行った事がある」=「have been to」これは完全暗記です!

他に「行って来たところだ」という意味も含まれますが、出題頻度はかなり低めです。いずれにせよ、「今ここにいる」のであれば、現在完了で「go」は使えません!

【ポイント2→ヒント語句】

once(1回)、twice(2回)、three times(3回)、four times(4回)、…many times(何回も)、before(以前) このような単語を見つけたら、現在完了は経験で訳してください。 これらの単語は、経験用法へと訳を導くヒント語句になります。

【ポイント3→疑問文・否定文】

経験用法の疑問文は、「ever (今までに・かつて)」、否定文では 「never (一度も~ない)」を使うのが普通。

★なぜnotではなくneverなの?

経験を否定するときって、「今までで一回もナイんだよね」と、自然と強く否定しますよね?なので、 not の親分である never を使うのが 普通です。

例3:Have you (ever) been to America?
あなた(今までに)行ったことがありますか アメリカ
(あなたはアメリカに行ったことがありますか)
“ever”をこの位置に差し込んでください(なくてもOKです)。

例4:I have never read the book.
私は 一度もない 読む その本
(私は一度もその本を読んだことがない)
“never”は通常の“not”と同じ位置です。

【下線部を尋ねる疑問文】

例1の文の「twice」部分を尋ねてみます。

「twice」が消えると、「何回?」と聞きたいので…

How often has she been to Hokkaido?
何回 彼女 行ったことがありますか 北海道
(彼女は北海道に何回行ったことがありますか)

How often の代わりに How many times でもOK!
How often = How many times =何回

このように、経験用法の疑問詞は「How often」または「How many times」を使います

「How many times」のほうは、なんとなく「何回」というイメージがわいて覚えやすいのですが、「How often」は忘れやすいです。「How often=どれくらいしばしば=何回」と、これも回数を聞きますのでしっかり頭に入れておきましょう。

【まとめ】

回数(once, twice, many timesなど)や、ever、never、さらにHow often、How many timesを発見したら現在完了は経験用法で訳しましょう。

【以下上位生用】

たまにこんないやらしい問題も出ます。

He has sometimes seen the TV program.
彼は ときどき 見たことがある その テレビ番 組
(彼はときどき(何回か)そのテレビ番組を見たことがある)

Hiromi has often read the book.
ひろみは しばしば 読んだことがある その本
(ひろみはしばしは(何回か)その本を読んだことがある)

このsometimes・often等、頻度を表す単語も、出題頻度はかなり低めですが、経験用法のヒント語句になります。

(C) 2005-2020まなぶろぐ中学英語
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