その28【これぞ現在完了!編】(中2:3月頃)




さて、また大きな山場がやってきました。

この現在完了をしっかりと理解できる生徒は果たして何人いるのでしょうか?

正直、オトナでも説明できない人多くね?!

そんなレベルです。これを中学生がやるのです。

下手すれば分かってくれる人は一人もいません。自分も中学時代は言われたようにやっていただけで、イマイチきちんと整理できなかった単元です。「現在完了って何?」って聞かれても、確実に答えられなかったでしょう。

最初は演習に入らずに、いつものように言葉の意味(現在完了)をしっかり教えます。

この説明なしに現在完了の理解を得るのは相当苦しいです。

現在完了には4つの用法があり、生徒にしてみれば、「完了」と言われておきながら、実際の「完了用法」を学ぶのは随分後なのです。最初に「完了用法」を教えればまだ納得いくのでしょうが、

なんと教科書は、「現在完了」とデカデカと言っておきながら他の用法から教えます。

生徒にしてみればズッコケで、余計に意味不明です。

僕の場合は、習う順番は無視です。もちろん問題演習は学校に合わせますが、最初に長い長~~い説明をしておきます。

【現在完了って何?なぜ必要?】

現在完了というと、どの参考書を見てもだいたい時間軸の説明がなされています。あの説明で現在完了が理解できますか?少なくとも自分は、実際に使えませんでした。時間軸などは後付けで、あれをいきなり中学生に飲み込ませるには経験上かなり苦しいです。

一旦時間軸を忘れて「現在完了」の本質と必要性を「イメージ」で説明します。英語に入る前に、日本語を使って整理します。例えば…

「私は昨日動物園に行きました。」

最後に「た」が付くと過去形になります。当然ですね。この文は誰が見ても過去の文です。英語でももちろん過去形を使います。ではこれはどうでしょう?

「先生が今入ってきました。」

これも同じ「た」が入ってます。しかし過去ですか?

日本語のトリックはここです。

「た」がついても過去とは限りません!こういう表現をしたいときに英語では『現在完了』が必要となります。

「やっとおわったよー!」とか「寒くなったよねぇ~」とか「またやっちまったよ!」とか 「キターー!」とか、いくら「た」でも過去ではないですよね?

つまり、動詞に「た」が ついても、明らかに過去形ではない場合に現在完了が必要になってきます。これが現在完了の必要性です。

日本語はどっちも「た」を使うからややこしいのです。

英語の方が、日本語よりもしっかり過去と現在が区別されているのですね。しかも、日常生活(会話)において、この現在完了表現は思っている以上に、ものすごく頻繁に必要となります。この単元を深く理解することで、より、英語を自在に操ることができるようになるでしょう。

●have +過去分詞

この形にすれば「(今)~しちゃったよ」の完了表現になります(後ろに過去分詞が付いたhaveは、決して「持っている」なんて訳さないでくださいネ)。

【過去分詞とは?】

この言葉もしっかり説明が必要です。これは名前が悪すぎです。「過去形とどう違うの?」と 思ってしまうのは、当たり前なことです。誰もがそう思うでしょう。

さらに「現在完了をやるのに「過去」分詞って!」

ははは、そりゃそうだ。自然な疑問です。だからここでちゃんとその疑問を取り払わなくて はなりません。これは絶対に必要です。

自分的には「過去」という言葉はいりません。「分詞」だけでいいでしょう。もっと詳しくするなら「過去形に形が似ている分詞」と言った方がわかりやすいんじゃないかな?って思います。ちょっと長すぎるけど。

実は今明かすと、今までに一つ「分詞」を学んでしまっているのです。しかもなんと中1で!そいつの名前は「現在分詞」っていいます。君たちはもう「現在分詞」をとっくに使っているのですぞ!さて、どれだったでしょう?

答えは「~ing」です。

この「ing」が付いたものを「現在分詞」といいます。でも名前を知らなくても乗り越えてこれたでしょう?それに「現在」なんて全く関係なかったでしょ? 「ing形」なんて言ってましたよね。

これで十分なんです。今回は代わりの言葉がなく、仕方なく本名で呼ぶから混乱するんです。「過去分詞」という名前だけど、「過去」とは全く関係ございません。ただ、この際なので、この「分詞」というものを詳しく知ってしまいましょう。

「~ing」の時を思い出しましょう。 これは「進行形(be+~ing)」と「動名詞」の2通りありましたね。 さあ、何かひらめきましたか?

…ひらめかない?じゃ、ヒントをもう一つ。

進行形は「be動詞」が必要になりましたね?動名詞は名詞に変わりましたね?さて、何かひらめきましたか?

…答えは、2つとも動詞ではなくなるということです。

これをひっくるめて分詞(動詞から意味が分かれた詞)といいます。分詞というのは「形が変わって動詞じゃなくなった姿」のことを指します(もう一つ動詞でなくす方法に不定詞がありますが、これは to を付けるので、分詞の仲間ではありません)。

まとめると以下のときに「分詞」が必要です。

●進行形・動名詞は「現在分詞(~ing)」が必要。
●現在完了・???は「過去分詞」が必要(「???」は次に習う単元です)。

もう一度言いますが、過去分詞とは「過去形に形が似た分詞」です。

さて、話を戻しましょう。 「have + 過去分詞」の意味は「~した」の完了ですが、この形には実は脇役が3人もいて、全部で4つの意味を持ちます。

●~した(完了 用法) ←本来の「現在完了」!主役!
●ずっと~している(継続用法) ←ある単語が入るとこの訳に変わります。
●~したことがある(経験用法) ←ある単語が入るとこの訳に変わります。
●~してしまった(結果用法) ←脇役中の脇役。パターンで丸暗記!

下の3つは脇役です!

さぁ、4つもあるぞ。気合入れていきます(4つもあるんですが、主役は完了用法です!)。

ここで気になるのが「完了用法」と「結果用法」の解釈が似てますね。なんか混乱しそうですが、安心してください。最後にやりますが、結果用法には主に2通りしか出ません。後で2通りだけ覚えればOKです(しかもなんと、テキストによっては、結果用法を教えないモノもあったりします)。

4つもあって大変?見分けるワザをちゃんと教えますのでゆっくり整理していきましょう。

まず以上のことを押さえて、ここで初めて英文を使った説明に入ります。 先に述べたとおり、【主役】は学校ではまだやりません。

なぜか【脇役】の1番手、継続用法から習っていきます。

でもあくまでも主役は「現在完了」、その名の通り「完了用法」ですからね!しっかりと、主役は誰で脇役が誰なのかを踏まえて、演習に入っていきましょう。

演習に入る前に、以前過去形を覚えたように過去分詞形を覚える仕事は最低限こなしましょう。

過去分詞が書けなけりゃ「現在完了」どころではありません。

授業が進まないですからね。これも不規則に変化するものは、過去形と同じように継続して 1~2ヶ月間テストを行います(過去形を覚えたときよりは全然楽ですよ)。

と、現在完了をやる前に以上の説明を最低限行わないと、中学生に「現在完了の本来の意味」を理解させるには苦しいでしょう。

やっとこれで問題を見てみようという気持ちになったでしょう?

(C) 2005-2018まなぶろぐ中学英語
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