その23【動名詞編】(中2:11月頃)




●~ing

その名の通り、『動詞』が『名詞』に変化する詞。動詞に「~ing」とつけると、全て「~すること」という表現に変わります。

動詞→名詞というと、「不定詞の名詞的用法」を思い出します が、嬉しいことに 使い方は全く同じ。いわば、動詞を「~すること」という名詞表現にかえたいときには、基本的にどちらを使ってもいい(ここではこの例外が暗記事項になります)

もう一つ、「~ing」といえば、進行形(be+~ing) を思い出す。そうです、「~ing」とは、『進行形』か『動名詞』のどちらかの解釈になります。 しかし、見ての通り動名詞にはbe動詞はセットではない。そこが見分けるポイント!

例1:私は父と野球をするのが好きだ(することを好む)。
→I like playing baseball with my father.
私は 好む すること 野球を 父と

不定詞を使って、以下のように書いても同じ。

→I like to play baseball with my father.
私は 好む すること 野球を 父と

「playing」も「to play」も全く同じ「~こと」を表すので、好きな方を使えばよい。

例2:映画を見ることは面白い。
Seeing the movie is interesting.
見ること 映画を は 面白い

不定詞を使って、以下のように書いても同じ。

To see the movie is interesting.
見ること 映画を は 面白い

「Seeing」も「To see」も全く同じ「~こと」を表すので、好きな方を使えばよい。

【以下の場合は例外となる】

例3:私は昨日読書を楽しんだ。(読書→『本を読むこと』 と素早く解釈)
→I enjoyed reading the book yesterday.
私は 楽しんだ 読むこと 本を 昨日

この場合は、不定詞を使って「to read」とすることはできない。

●enjoy ~ing(楽しむ ~することを)
●finish ~ing(終える ~することを)
●stop ~ing(やめる ~することを)

enjoy, finish, stop(この3つがよく出る)の直後に「~こと」を置きたい場合、無条件で動名詞(ing)を選択しなければならない。 これはそのようにしか言えない決まりです。ゆえに暗記が必要。また、その逆もある。

●want to~(欲する~することを)
●hope to~(望む~することを)
(両方とも意味合いは似ている)

want, hopeの直後に「~こと」を置きたい場合、無条件に不定詞(to +原形)。動名詞(~ing)を使うと間違いになる。ここが動名詞と不定詞(名詞的用法)を使い分ける上の暗記事項になる。以上の動詞(他にもありますが、以上は必須)が先行したら、どちらかに使い分けてください。

※『欲しい』 『望む』 などは、言ってみれば未来の願望です。このように雰囲気的に 『未来』 を表す場合は必ず不定詞を使うという決まりがあります。しかしココではその説明は必要ありません。これだけの暗記で十分です。

【注意】

不定詞のところにも書きましたが、「want to~ = ~したい」という覚え方は絶対に避けましょう。

wantは あくまでも「欲する」という意味で、後ろに「to~」が 付いたときにはじめて「~することを欲する=~したい」となります。つまり、「want to」をセットで飲み込んでしまうと、want の後ろにはどんなときでもtoを付けたくなってしまうのです。

toはあくまでも不定詞のtoで、wantは「したい」でも「欲しい」でもなく「欲する」という動詞です。つまり、wantの後には当然「何を?」の単語が入ります。そこにモノが入れば「want モノ」と書きますし、「~すること」が入れば不定詞を使うので「want to~」の形になるということです。どちらも「~を欲する」です。

【be+~ingの形でも進行形じゃない?】

前から訳していればひっかかるはずはないのですが、一応書いておきます。

My brother is studying English at that room.
私の兄は 勉強している 英語を あの部屋で

これは進行形として問題ないですが、以下はどうでしょう?

My hobby is studying English at that room.
私の趣味は 勉強すること 英語を あの部屋で

一見同じ「be+~ing」の形に見えますが、前から訳してみてください。「×私の趣味は 勉強している…」これはどう考えてもおかしいですよね?反射的にbe動詞はいつものように無視して、「studying=勉強すること」と訳してください。

【豆知識】

stopに限っては、実は「stop to~」のように後ろに不定詞をとる場合も存在します。

しかし、この場合、「立ち止まる ~するために」(するために立ち止まる)と意味が変わってしまい ます。

この表現は、基本的に公立高校では出題されませんので、中3になってからの私立高校対策で扱います。

「look forward to~」(~を楽しみに待つ)

問題:次の( )に入る適切な語句はどれか。
I’m looking forward to (  ) you someday.
ア:see イ:saw ウ:seen エ:seeing

普通は、「to」後の動詞は「不定詞(原形)」と考える為、間髪いれずに「ア」を選びますよね?

この熟語は、大学入試になっても使われます。なぜなら、この ように間違えてくれる人が多いからです。

答えは「ア」ではありません。難しく説明すると、この「to」は前置詞であり、「前置詞の後はing(名詞)」の定石の方が適用され、答えは「エ」になります。

テストで「look forward to」が出てきたら、「やれやれ、ひっかけにきたな?そうはいくか」と思えるくらいの余裕を持って暗記しておきましょう。

加えて、「forward」を「フォワード」と読まないように注意しましょう。これは日本語です。「フォーワード(アクセント前)」としっかり前に力を入 れ、「ワ」の「ア」は舌を丸める「ア」。この2つのポイントに注意してください。

「forward」は日本語でも使われるため、入試では良く出題されます。

(C) 2005-2020まなぶろぐ中学英語
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